一般的なお盆の考え方

お盆について

 お盆について「盆と正月」という言葉に象徴されているように日本において年中行事の中でも最も重要視されています。盆という言葉はインドの古い言葉である梵語(サンスクリット語)のウランバナを漢字に写した盂蘭盆(うらぼん)の最後の1字をとったものです。祖先・両親・神様に対する感謝の意味で乾物や麺類等をお供えし、提灯のあかりで祖先の精霊を迎え慰め日頃の労を癒すお祭りです。

初盆(はつぼん)

初めて迎えるお盆を「初盆・新盆」といい、祭壇を設けて普段のお盆よりお飾りやお供えを盛大にします。
祭壇の飾り方はお花や、菓子、果物などのお供えもの、飾りせんべい、本膳など、これまでの四十九日や御法事の時と同じです。
祭壇の飾りつけは前日までに済ませお盆の期間中はこの祭壇で祭ります。
本膳はその間毎日作って下さい。
お盆は故人が懐かしい我が家へ戻り、家族と共に過ごす期間です。
故人生前の好物をお供えし、故人が元気であられた頃と同じ心で接し、もてなしてあげることこそ最高の供養につながります。
*浄土真宗本願寺派、真宗大谷派は祭壇、本膳は作らずお内仏でお祭りします。

迎え火

  13日の夕方玄関先や門口でホーロク皿の上でたいまつに灯をともし、故人がその灯の明かりをたよりにお家へ戻ってきてもらおうとするものです。

送り火

故人を再び仏の国へと送りだす際、すでに夕方暗くなっているので故人の足元を明かりで照らし、気をつけて帰ってもらおうとするものです。
迎え火、送り火に用いるたいまつ・ホーロク皿は乾佛具店で御用意しております。
尚、この迎え火・送り火は初盆に限ったものではありません。
毎年、お盆のお家の伝統行事として伝えてゆきましょう。

迎え団子送り団子

迎え火、送り火と同じくお盆の祭の風習です。
13日と15日にそれぞれ作り、祭壇にお祭します。
団子の数に決まりはありません。

提灯を送る

新盆のお宅には、古くから親戚や子供、親しかった友人から故人の精霊を華やかに迎え慰める供養の意味で盆提灯やトーローを贈りお供えする習慣があります。
盆提灯の数は周囲の方から故人がいかに慕われていたかを示すもので故人に対する感謝の気持ちをこめて贈ります。
お盆の提灯は仏間に一対にしてお飾りするのが正式です。
(一般に、進物用の提灯は絵柄が入ったものが多いです。)

施主の提灯

家提灯としての家紋入り吊り提灯・置き提灯をそなえられる方が多くなりました。オーダーメイドですので、日数に余裕をもって御注文下さい。

灯入

 お盆に用いる灯篭には吊灯篭・置提灯・吊提灯などがあります。
これからはお盆がはじまるひと月前より吊るしておくのが正式ですが
最近ではふた月に跨げて吊るす様お盆の先月下旬から吊るされるのが多いです。
                                      (お寺により異なります)
新盆       7月13日、14日、15日 → 6月25日〜7月24日迄
月遅れ盆    8月13日、14日、15日 → 7月25日〜8月24日迄
旧盆      旧7月15日 (毎年変わりますのでその年その年で見てください。)
※今年(平成24年)の旧暦の盆期間は8月30日〜9月1日までです。

お盆の墓参り

お盆の期間は精霊が家に戻っておられますのでお墓参りはしません。
お墓参りはお盆がはじまる前日(12日)までに済ませ、墓所をきよめ、新仏、御先祖様に対して、お盆(13日から)には家族のものが待っているので我が家に戻ってくる様、お伝えしましょう。

とぼしあげ(ともしあげ)

来年のお盆(2回目のお盆)をとぼしあげといいます。
今年お飾りした灯篭、提灯をもう1度お飾りします。
終われば焼却してください。
(焼却はできれば御家庭で心をこめて焼くことが理想です。)

ただし宗派、地域の習慣によってお盆のすごし方は違います。
神道の場合も、もともとお盆行事の発生の源である「中元祭」を行いますので先祖供養のためにお提灯をお飾りしてください。


このページは乾仏具店様の協力を得て作成しました。

 

 

 

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