称名寺様(西山派)

ご住所 :〒780−0861 高知市升形8−19   
電話番号: 088−872−0539

お盆は心   (称名寺様にうかがいました。)   

お盆の由来


称名寺様のお考え
  地獄と言うのは本当は仏教にはありません。
人心が乱れ子供達が犠牲になった時代、人の心を平和にさせるために地獄思想が現れ(地獄思想はヒンドゥー教からきたもの)鎌倉時代から言われるようになりました。
 地獄の中に餓鬼道と言う世界があります。一番の犠牲者は子供たちで現在でも内乱で苦しんでいる子供達がいます。世の中に存在する地獄界です。
 そういう苦しむ人たちを救うことを施餓鬼といい、行事として行ったことを盆施餓鬼と言います。そういう苦しむ人たちの為に 施餓鬼棚に食物を乗せ施したことからお盆が始まりました。本来は旧暦の7月13日14日15日が麦の収穫祭とされ中国の中元祭といっしょになり7月の15日を日にちとして制定しました。
 インドの町は現在でも真っ暗でそのころはさぞかし暗かったことと思います。その中で明るい月の光で 暑くて昼間動けない分夜活動をします。そして収穫祭で施しをします。盂蘭盆はウランバーナというパーリ語から中国をとおって伝わって音訳され盂蘭盆となりました。本来の意味は逆さづりの苦しみという意味です。その逆さづりの苦しみを受けている人たちを救えるのはまさに我々です。有り余るほど食べられる人が食べられない人を救うのがお盆の始まりです。
 亡くなった方達はお浄土で楽の極地で生活しておられますから帰ってくるはずがありません。
 帰ってくるという民族信仰に基づき、お腹のすいている人に分け与える行事をお盆というのだと思います。
昔は各家は小さな棚を作りお寺様は全部の檀家を回り精霊棚の前でお経を上げたことから棚経と言われました。

 今の時代、日本では物の施しはできにくいので心の施しをしなければならないのではないでしょうか。終戦後日本は多くの施しを外国から受けずいぶん助けられました。そのことを考えたら お盆を通して私たちは今の暮らしを考え直さなくてはならないのではないでしょうか。現実的に今生きている世の中の人を救うのがお盆だということです。

仏式の一般的な水棚の形

精霊棚・精霊棚ともよび
右の図は江戸時代の
京都の形だそうです

参考例

 

七月盆 八月盆 旧暦盆 旧盆は年によって違います
灯ろう火入れ 7月中に火を入れる 7月中に火を入れる 旧暦の7月中に火を入れる 灯ろうを吊るす、灯ろうの火入れをします
迎え火 7月12日 8月12日 旧暦の
7月12日
この日までに墓参りをします
祭壇、仏壇を飾る 夕方、迎え火を焚きます
(地域により翌日に焚くところもあります)
盆期間 7月13日
7月14日
7月15日
8月13日
8月14日
8月15日
旧暦の
7月13日
7月14日
7月15日

送り火 7月16日 8月16日 旧暦の
7月16日
夕方、送り火をたき祭壇や灯篭を片付けます。

※今年(平成24年)の旧暦の盆期間は8月30日〜9月1日までです。

祭壇・お供え物


飾り方の一例です
祭り・飾り付けの基本は一緒で宗派によってあまり変わりはありません。
麦の収穫祭から来たことから本来は麦団子を供えます。  

※これはお中元に麦が多い(ビール、ソーメン)事にも反映されています。

 

 

 

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